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赤ちゃん相談室・《泣き声が弱いのですが・・・》(0歳台・男児)

《相談》(母親)
・生後1カ月の男児です。泣き声が弱いのですが・・・。

【回答】
 泣き声は赤ちゃんの「言葉」です。大きな声で力強く泣く赤ちゃんは、元気な証拠ですが、泣き声が弱い赤ちゃんは少し心配です。
 目をさましている時は、「だっこ」してお尻を軽く叩いたり、軽く揺すったり、背中をなでたりしてみましょう。その時は必ずお母さんの声を聞かせ、反応を見てください。表情を変えたり、お母さんを見つめたり、口元を動かしたり、声を出したりするでしょうか。 もし、紙オムツを使っているようでしたら、しばらくは布オムツにしてみてください。不快感を「泣いて」訴えるようにするためです。おっぱいを時間で与えているようでしたら、その時間を少し遅らせて様子を見てください。泣き出したら、すぐに与えてください。赤ちゃんが空腹を「泣いて」訴えるようにするためです。以後は、時間ではなく、赤ちゃんが泣き出してから与えるという習慣を身につけることが大切です。
 赤ちゃんが泣いているときは、必ずお母さんの声を聞かせてください。「おー、よしよし」「ハイハイ、ママよ」「 ソーナノ、おなかがすいたのね」「オムツがぬれたのね、ハーイ、取りかえましょう」などなど、歌いかけるように話しかけてください。
 泣き声が弱くても、たくさん声をだすようになれば一歩前進です。赤ちゃんの声、お母さんの声が、タイミングよく、会話のようになっていけばまず安心です。

 ◎赤ちゃんに大きな変化が見られない場合
 おっぱい(ミルク)の飲み具合はどうですか?吸いつく力はどうですか? 身体(聴覚)に異状はないか、内蔵に疾患がないか、「一カ月健診」などで、専門家に相談してみてください。
(2016.6.27)




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赤ちゃん相談室・《「指さし」をしません》(1歳台・男児)

《相談》(両親)
・1歳6カ月の男児です。先日の「一歳半検診」で、《指差しをしない》と言われました。あわせて、「お母さんと一緒に、たくさん遊びましょう。お手伝いもさせましょう」と助言されました。子どもは何でもわかっており、心配ないと思うのですが・・・。

【回答】
・「指差し」は、まだ言葉を話せない赤ちゃんにとって、きわめて重要な手段です。これまでは「泣く」ことによって、自分の不快な気持ちを表したり、訴えたり、要求したりしてきました。また心地よい時、うれしい時、面白い時などには、「頬笑む」「声を上げて笑う」「体を揺らす」などの方法で、自分の気持ちを表してきました。しかし、生後9カ月頃から「指差し」で、自分の気持ち・考えを表すようになります。「指差し」とは、人差し指一本を、周囲の事物の方向に向けることをいいます。その行為は「人間特有」であり、他の動物にはみられません。(ただし、人が指さした方向を見るという行動は、よくなついたチンパージーやオランウータンには見られるという研究報告はあります。)
◆まず、「指差し」は、《見る》行為を前提としていますので、お子さんの「見る能力」を調べる必要があります。①視力(焦点、フォーカスの機能)、②色覚(色の区別)、③視野(見回す)、④追視(目で追う)などに支障はないか。
◆次に、「指差し」は《手の操作》を前提としていますので、①物を見つめながら《手で》「いじくり回すこと」、③物をつかむこと、持ったまま離さないこと、④小さい物を指でつまむこと、⑤物を取ろうとして手を伸ばすこと、⑥手にした物を口に入れようとすること、などを調べる必要があります。
◆さらに、「指差し」はコミュニケーション行動そのものですので、①親と視線を合わせることができる、②親を他人と区別できる(人見知りをする)、③親の後を追う、といった「愛着関係」が形成されているかどうか。
◆最後に、①親が指さした方向を見ることができる、②親の「どれ?」「どっち?」という問いかけに、指をさして応じる、③自分が見ている物を指さして、親に伝えようとする、④自分が欲しい物を指さして要求する、という段階になります。

・「指差し」は、まだ言葉を話せない、まだ自由に動き回れない段階の赤ちゃんにとって、きわめて便利な「意思伝達」の手段です。親からの問いかけに応じることができます。自分の欲しい物を要求することができます。「アッ、ヘリコプターだ!」などと言えなくても、指をさして自分の気持ちを伝えることができます。ですから、「指差し」をしている赤ちゃんは、もう「お話ししている」と考えてよいでしょう。やがて、赤ちゃんは「言葉」というもっと便利な手段を身につけていくことになります。

・「一歳半健診」のスタッフが「お母さんと一緒に、たくさん遊びましょう。お手伝いもさせましょう」という助言をしたそうですが、①お母さんとの遊びの中には、以上に述べた「指差し」行動の土台になる活動がたくさん含まれており、②お手伝い(と言っても、何かを持ってくる、持っていく程度でしょうが)を通して、意思の伝達をスムーズにできるようにしたい、という意図があったと思われます。
・また、御両親は「子どもは何でもわかっており、心配ないと思うのですが・・・。」と
述べておられます。たしかにお子さんは「ワンワン」「ブーブ」などの違いはわかっていると思います。しかし、それを他人に伝える「手段」がまだ不十分なのです。「わかること」と「伝える」ことは別の能力です。もう一度、お子さんの「手で操作する」能力をチェックしてみてください。そして、日頃の御両親・家族との「かかわり方」を振り返ってみてください。その中で、お子さんとの気持ちの「伝え合い」が双方で十分に行われていれば、「心配ない」ということになります。(2016.6.28)




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赤ちゃん相談室・《いっときも目が離せません(0歳台・女児)

《相談》(母親)
・生後10カ月の女児です。ハイハイで家中を歩き回り、目につくものは何でも手にとって、口に入れます。おもちゃを持って一人で遊んでいても、親の姿が見えなくなると泣き出し、トイレまで追いかけてきます。いっときも目を離せず、子どもが朝起きてから夜寝るまでの間、自分の時間はほとんどありません。このままだと「うつ病」になりそうです。

【回答】
・お子さんは順調に育っており、何の心配もありません。積極的に周囲を探索し、めずらしい物を見つけると手にとって口に入れる、親が見えなくなると不安になって泣き出し、後を追いかける、といった行動は「親子の絆」がしっかりと結ばれている証しです。
・問題は、お母さんが「自分の時間はほとんどありません」と感じている点にあるでしょう。「こんなはずではなかった。これでは自分というものがなくなってしまう」と考えているかもしれません。しかし、それは誤りです。育児は「片手間に」できるほど簡単ではありません。親の「全面的な犠牲」を強いられるものなのです。少なくともお子さんが2歳、できれば3歳になるまで、お母さんは育児に「専念する」ことが大切です。なぜなら、その時までお子さんは、お母さんを必要としているからです。お父さんの協力も不可欠です。お子さんに振り回されて疲れ切ってしまったお母さんを、優しく支えなければなりません。・今では、0歳児からの保育も普及し、子どもを預けて「自分の時間」を確保しようとするお母さん方も少なくありませんが、それは危険です。お子さんに「待っててね、お母さんは必ず帰って来るのだから」と説明しても、3歳までの子どもにその意味を理解することは困難なのです。
・3歳まで「いっときも目を離さずに」、しっかりとお子さんに向き合うこと、それが育児の鉄則です。その結果、お子さんが順調に育てば、やがてお母さんを必要としなくなります。お母さんよりも、同年輩の友だちの方に興味・関心が移り、スムーズに集団生活に入っていけるでしょう。
◎お子さんを産み、育てることを決心したお母さんは、「三年間はわが子の犠牲になる」ことを覚悟してください。育児は、これまでの自分の生活を守りながら、「ついでに」行えるほど単純な仕事ではないのです。もし、それが無理ならば「子育て」そのものを断念する他はないでしょう。(2016.6.29)




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赤ちゃん相談室・《なかなか「言葉」が出てきません》(1歳台・男児)

《相談》(両親)
・1歳8カ月の男児です。なかなか「言葉」が出てきません。

【回答】
・「言葉」は、生まれてすぐには出てきません。また、時間がたてば「自然に」出てくるものでもありません。「言葉」が出てくるためには、その土台(スピーチ・レディネス)が必要・不可欠です。
・その土台とは、①耳が聞こえること、②泣き声、笑い声を出せること、③その声や表情で周囲の人と「やりとり」(訴える、要求する、指示する、応答する、共感する等)すること、⑥「指差し」という手段を会得すること、です。そして大切なことは、(①や②を除けば)その土台は、周囲の人との「関係」の中で培われるということです。周囲に誰もいなければ、この土台は培われません。また誰かがいたとしても、相手をしなければ育ちません。
・お子さんが泣いていたとします。何かを訴えているのです。何かを要求しているのです。その気持ちを汲み取って、適切に応じることができれば泣きやみます。その時、お子さんはもう「言葉」を出している、と思うことが大切です。「そう、おなかが空いたのね(オッパイね)」「これを取ってほしかったんだね(ブーブだね)」などと、(幼児語を使って短い)「言葉」でこちらが応じれば、対話の土台が築かれたことになります。その土台を築くのは、お子さんではなく周囲の側の方なのです。
・機嫌のよいとき、お子さんが何やら声を出していたとします。初めは「アー」「ウー」「オックン」などごく単純な発声ですが、周囲の人はそれを聞き流してはいけません。「そう、お話してるの、ウン、ウン」などと応じながら、お子さんの声を「まねして聞かせてあげる」ことが大切です。すると、声を出す回数が増え、次第に「長い発声」になっていきます。「ナンナンナンナー」「マンマンマンマンマー」「ジョコイジョコイジョー・・・」など、これらを《喃語》と言います。喃語は「言葉」の第一歩であり、万国共通と言われています。どこの国の赤ちゃんでも同じような発声をしています。(耳の聞こえに支障がある場合、この喃語が活発になりません)
・喃語は、やがて「メチャクチャ言葉」(ジャーゴンと言います)に発展していきます。「言葉」としては不明瞭ですが、周囲の人の「話し言葉」とどこか(リズム、速さ、抑揚などが)共通しています。母国語の土台が築かれはじめているのです。また時には、「ア!」「エッ?」「アーア」などという間投詞(それはすでに言葉です)も混じるようになります。周囲の人は、そうした発声を見逃ささず(聞き逃さず)、「ア!」「エッ?」「アーアー」などと復唱して、こちらの声を聞かせることが大切です。
・また、お子さんはさかんに「指差し」をするようになります。「ア!」といいながら指を差して知らせる、要求する、応えるなど、「言葉」が出始める前段階の「やりとり」として、きわめて重要な役割を果たします。
・ジャーゴンの中に混じっていた間投詞や、「マンマンマンマー」などの喃語は、やがて『マンマ』『ネンネ』『パイパイ』『バイバイ』などという言葉(一語文)に発展します。

◎お子さんが、この土台を完成させるためには、およそ1年間という時間が必要です。ただし、それは単なる時間の経過ではなく、「周囲の人が《適切に》相手をする」という条件が加わります。では「不適切」な相手の仕方とはどのようなものでしょうか。①お子さんが泣いていても無視する、②お子さんの声を(「うるさい」と感じて)制止しようとする、③お子さんの喃語、ジャーゴンを聞き逃して「マネ」をしない、③初めから「正しい日本語」を話せるようにと考えて、幼児語で話しかけない、④発声・発音の仕方を教える、⑤お子さんの「言葉」のことばかりを心配している。

◎お子さんの、言葉の「土台」は十分に培われているでしょうか。もう一度、この1年8カ月をふりかえってみてくだい。不十分なところがあったとしたら、その段階にまで立ち戻って、やり直してください。お子さんが誕生してから、まだ1歳8カ月しかたっていません。やり直しは可能です。そしてその土台を築くのは御両親の側であることを確認してください。
◎ただし、もし①耳が聞こえない、②泣き声、笑い声が出せないと感じた場合は、ただちに、専門医(耳鼻科、小児科)、専門家に相談してください。(2016.7.1)




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赤ちゃん相談室・《「指しゃぶり」が治りません》(4歳台・女児)

《相談》(祖母)
 ・4歳になる孫(女児)の「指しゃぶり」が治りません。どうすればよいでしょうか。

【回答】
・通説では、①乳児期(0歳代)の「指しゃぶり」は心配ない、②幼児期、2~3歳までは「だんだん減っていくはずなので」様子を見るように、③4歳になってもまだなくならないようなら専門家に相談するように、ということになっているようです。
・お孫さんはもう4歳なので、おばあちゃんが心配になるのは当然でしょう。お父さんやお母さんはどのように感じているのでしょうか。特に、お母さんの「思い」が大切です。もし、「4歳にもなってみっともない、歯並びが悪くなるのではないか。早く止めさせなければ・・・」などと思って、心配しているとしたら、おばあちゃんの立場で、以下のことを助言してあげてください。
・「指しゃぶり」は、お孫さんにとって《心の安定剤》です。お孫さんは《人が恋しい》のです。まだ、お母さんにだっこされてオッパイをしゃぶりたいのかもしれません。指をしゃぶると、とてもいい気持ちになって、すぐに眠れるのかもしれません。たいくつな時、さびしい時、気持ちをまぎらわせているのかもしれません。そんな時は、親指をしゃぶりながら、他の指で唇をこすっていたりします。
・いずれにしても、お孫さんにとって今、「指しゃぶり」は必要不可欠なことなのです。「指しゃぶり」によって心の安定を図っているのです。無理に止めさせようとすると、「不眠」「チック」「夜尿」「爪かみ」等々、別の問題が生じてしまうかもしれません。
・お孫さんの気持ちが充実して、毎日を楽しくのびのびと生活するようになれば、「指しゃぶり」はなくなります。幼稚園や学校に入れば、友だちの目も気になります。自分から「もうやめよう」という気持ちになるまで「待つ」(見守る)ことが大切です。

◎もし、様々な事情で、《お孫さんがお母さんと一緒に暮らしていない場合》は、なおさらです。お孫さんは、お母さんがいなくて寂しいのです。お母さんの感触を求めているのです。その気持ちを「共感」して、お母さんを求めようとしなくなるまで待つ他はありません。(大人がタバコを吸ったり、パイプをくわえたりするのは「指しゃぶり」の名残であるという説もあるほどです。)
(2016.7.2)




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赤ちゃん相談室・《「言葉」がつながりません》(2歳台・男児)

《相談》(祖母)
・2歳6カ月の男児です。「言葉」がつながりません。「ママ」「パパ」「バーバ」「クック」「ネンネ」など一言なら言えるのですが・・・。

【回答】
・お孫さんは、今、「一語文」という段階にあります。これまでは、泣いたり、笑ったり、飛び跳ねたり、指さしたりして、(声や動作で)自分の気持ちや考えを表してきましたが、今「言葉」という手段を身につけ始めたのです。その成長を皆さんで喜んでください。ほめてあげてください。「ずいぶん、お話ができるようになったね、すごい。すごい!」。そうした、はげましが、お孫さんの「言葉」をさらに豊かにしていくでしょう。
・お孫さんは、今、ちょうど私たちの「英語の会話力」と同じ段階にあります。「イエス」「ノー」「オレンジ」「ドッグ」「ステーション」程度の単語、「グッド・モーニング」「ハウ・アー・ユー」「サンキュー」など、よく耳にする挨拶文なら、何とか話せますが、それ以上の複雑な文になると「無理、無理!」ということになるでしょう。なぜでしょうか。それは、私たちの頭の中に「英語」が蓄積されていないからです。相手の「言葉」をよく理解できない(聞いても理解できない)からです。話そうとしても、思うように「英語」が浮かんでこないからです。しかし、もし相手が「ゆっくりと」「(私たちのよく知っている)単語で」はっきり話しかけてくれたらどうでしょうか。「無理、無理!」という気持ちが少しやわらいで、自信がわいてくると思います。大切なことは「話せる!」という自信をもつことです。ただし、それはあくまでも「相手次第」ということになるでしょう。
・お孫さんの場合も、事情は全く同じです。お孫さんの頭の中には、まだ「日本語」が十分に蓄積されていないのです。こちらが話していることの中身を、私たちと同じようには理解していないのです。言い換えれば、こちらの話しかけが、「速すぎる」「長すぎる」「複雑すぎる」ということになります。

◎まず、お孫さんの話し方ではなく、こちらの「話しかけ方」をふりかえってみてください。ゆっくりと、はっきりと、短く、話しかけてください。初めは単語だけで、その単語に抑揚をつけてください。例えば、「ワンワン↗」は「あれは、犬かな?」という疑問文になります。一方「ワンワン↘」は「そうね、あれは犬だね」というように・・・。次は、二語文で話しかけます、「ワンワン、キタ」「ワンワン、イッチャッタ」「マンマ、オイチイ」「パパ、カイチャ」「オンモ、イク」など等。こちらが、幼児語・幼児音で話しかけるのは、お孫さんが「聞きやすく(わかりやすく)」「話しやすく(マネしやすく)」するためです。ここでも、さまざまな抑揚をつけて、意味を補う必要があるでしょう。
◎今のお孫さんにとって最も大切なことは、話すことへの「自信」です。「ボクだって、何でもお話できるんだ。ママやパパと《同等に》!」という自信です。そして「おしゃべり」が楽しくてしょうがないという気持ちにすることです。まだメチャクチャ言葉が混じったり、言い間違えたり、はっきり発音できなかったり、という状態ですが、そのことを指摘したり、訂正したりすることは禁物です。せっかくの「自信」が消失し、無口でおとなしい子どもになってしまうからです。また、話すときに緊張して「どもり」を発生するおそれもあります。2~3歳児は、思うことが十分に話せず「どもる」ことがしばしば見られますが、それは自然な姿です。「ゆっくり、落ち着いて話してごらん」「大きく息を吸ってから話しましょう」「お話しする前に、何を話すか考えてから話すのです」などと注意したくなりますが、それは禁物です。子どもには話したいこと、伝えたいことがあるのに、「話し方」そのものを注意されてしまい、「聞いてもらえなかった(伝えられなかった)」という不満が残るからです。
◎お孫さんの「言葉」がつながるか、つながらないかは、相手をするこちらの「応じ方」次第であることを確認してください。
(2016.7.3)




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赤ちゃん相談室・《「自閉症スペクトラム」と言われました》(3歳台・男児)

《相談》(両親)
・3歳3カ月の男児です。先日の「3歳児健診」で「自閉症スペクトラム」と診断されました。療育が必要とのことですが、市の療育センターは定員一杯なので「1年間、待ってください」と言われました。どうすればよいでしょうか。

【回答】
・お子さんが「自閉症スペクトラム」と診断されたのは、以下のような「行動特徴」が観られたからでしょう。①視線が合わない、人に近づかないなど、対人関係の形成が難しい「社会性の障害」、②話しかけても応じない、対話ができないなど、ことばの発達に遅れがある「言語コミュニケーションの障害」、③その他、想像力や柔軟性が乏しく、変化を嫌う「想像力の障害」。
・専門家は、この基準をもとに診断しますが、基準そのものが「きわめて曖昧」であり、またお子さんの状態を熟知しているわけではないので、あまり信頼できません。
・御両親は「本当にそうなのか」と疑ってみる方が賢明です。もし御両親がお子さんを「自閉症スペクトラム」だと思い込んだり、決めてかかったりすると、お子さんは間違いなく「自閉症スペクトラム」の道を歩むことになるでしょう。
・現在、「自閉症スペクトラム」の原因は、(生まれつきの)「脳の機能障害」とされていますが、それは「推定」に過ぎず、「証明」されているわけではありません。
・したがって、まず第一に、御両親は「わが子は自閉症スペクトラムだと思わない」ことが大切です。でも診断基準にある様々な行動特徴があてはまるかもしれません。たとえば、呼ばれても振り向かない、同じことを何度もくり返す、独り言が多い、偏食が激しい、友だちと遊ばない等など・・・。御両親は、その原因を探る必要があります。一つ一つの特徴には、、それぞれの場面で一つ一つの原因があります。それらを一括りにして「自閉症スペクトラムだから」と考えることは本末転倒です。
・お子さんが、独り言を繰り返すのはなぜせしょうか。多くの専門家は「自分の世界に入ってしまう」というような見方をするでしょう。ではなぜ自分の世界に入ってしまうのか、という問いには「自閉症だから」という答が返ってくるだけでしょう。
・御両親は、そのような「堂々巡り」から脱出しなければなりません。独り言は、お子さんの「表現手段」です。その中に、どのような気持ち、どのような思いが秘められているのでしょうか。それを探ることが、御両親の仕事です。お子さんの日常生活、お子さんの気持ちを一番わかるのは、(専門家ではなく)御両親のはずです。

◎幸いなことに、市の療育センターに通うまでまだ「一年」の猶予があります。その間、御両親は、お子さんと「一緒に過ごす」時間を増やしてください。お母さんは、家事を後回しにしてでも、お子さんと一緒に遊ぶ時間を増やしてください。その遊びを一緒に楽しんでください。笑顔をたくさん見せ、笑い声をあげてください。お父さんは、休日にはお子さんと、遊園地に出かけてください。できればベビーカー、自家用車ではなく電車を利用して下さい。また、プールに行って水遊びをしてください。キャーキャー声をあげて楽しんでください。そうした中で、お子さんの「心の中」を探り、その変化を確かめてください。
◎「自閉症スペクトラム」という概念は、専門家の「仮説」(いわば虚構・フィクション)であり、実体ではありません。目の前にいる、かけがえのないお子さんが、そのようなレッテルの犠牲にならないよう、見守ってあげてください。
(2016.7.4)




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赤ちゃん相談室・《「対話」ができません》(3歳台・男児)

《相談》(両親)
・3歳3カ月の男児です。数字やアルフェベットを読んだり、色の名前を言ったりすることは得意です。唱歌なども上手に歌いますが「対話」ができません。名前を呼ばれて振り返ったり、返事をすることもありません。ひとり言はたくさんしゃべっています。どのような接し方をすればよいでしょうか。

【回答】
・お子さんの「学習能力」は高いと思われます。しかし、その能力が偏っていて、「対人関係」を伸ばすために使われていないのが残念です。なぜでしょうか。もう一度、現在まで(3年3カ月間)の《養育環境》をふりかえってみてください。
◆赤ちゃんのとき、大きな声で、力いっぱい泣きましたか。
◆御両親は、その「泣き声」を聞いて、お子さんの気持ちを察することができましたか。
◆怒った泣き声、驚いた泣き声、ぐずり泣き、甘え泣き、などのように「泣き声」は変化しましたか。
◎こちらの「声」を聞かせると、泣きやみましたか。
◆きげんのよいとき、心地よいときなど、「声」を出していましたか。その「声」は、だんだん増えて、活発になっていきましたか。
◎以上のことについて、御両親はどのように「接し」ましたか。
A その声を「マネして」応じた。B その声を「言葉(幼児語)にして」応じた。
C その声を「言葉(標準語)にして」応じた D その声を制止しようとした。(うるさいと思った。) E その声を無視した。(とり合わなかった、泣きやむまで放っておいた。)
◎「対話」は《声のやりとり》(キャッチボール)ですから、D、Eのような「接し方」は禁物です。また、「楽しさ」「面白さ」が「対話」の意欲を高めます。CやDのような「接し方」が続くと、お子さんの「お話をしよう」という気持ちが半減して、マイペースで話すことが多くなるでしょう。
◎一番大切なことは、お子さんが「通じた!」という喜びを味わえるようにすることです。そのためには、はじめはAで、だんだんとBに切りかえていく「接し方」が有効です。
◎お子さんは、まだ「正しい意味のやりとり」をするために「対話」をする段階ではありません。数字やアルファベットを読んだり、歌を歌ったりすることも、「対話」の一種だと思ってください。意味ではなく「気持ちを伝えたい」のです。その気持ちを、しっかりと受けてとめてあげてください。お子さんの「ひとり言」が多くなるのは、どんなときでしょうか。問いかけられたとき、手持ちぶさたなとき、困ったとき、楽しそうに見えるとき・・・、いずれの場合でも、お子さんは「話し相手」(自分の話を聞いてくれる人)を求めていることはたしかです。

◎お子さんは、すでに「対話」の手段を獲得しています。それを実際の「対話」にまで高めるには、御両親の支えが不可欠でしょう。今、お子さんが話していることを、そのまま「オウム返し」のようにして応じてください。短い幼児語に置き換えて返してください。お子さんと御両親で《楽しさ》《面白さ》を共有してください。意味のない、デタラメな言葉の《やりとり》(キャッチボール)を増やしてください。そして、みんなで大笑いしてください。(2016.7.8)




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Author:ケンモ ホロロ
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